RFPは「書き方」が変わってきました。

世の中の「クラウド化」の流れ、「パッケージ」の充実、次から次へと出てくる「新しい技術」への要求など、顧客をとりまくシステム状況が変わってきているからです。

そのため、RFPは時代に合わせ、また求めるシステムの性質に応じて、「要求内容」を変化させていく必要がありました。

しかし、ベンダーの「提案評価」の軸は変わりません。

なぜでしょうか?

それは、ベンダー評価は、常に「相対評価」だからです。

新技術要素、要求するシステムの性質、費用などは、個々のRFPに応じて変わってきます。しかし、それらの項目を比較し、評価することに変わりはありません。

また、RFPは「ベンダーにシステムを発注する」という目的は変わりません。そのため、発注目線での「評価軸」も変わりません。変えようがないのです。

ベンダーにシステムを発注するための「評価軸」は主に5つに分類されます。


① システム機能
② 費用
③ 実績
④ プロジェクト計画
⑤ その他

RFPでどんな要求を出そうが、この5つを「相対評価」していくことになります。

求めるシステムの特性によって、どの「軸」を重視するかは変わってくるでしょう。しかし、それは「軸」に対する重み付け(ウェイト)を操作するだけの話です。「5つの評価軸」で評価をし、総合点をつけ、最後は1社に決めていくことになります。
 
 

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ベンダー提案評価資料の作り方(サンプル画像付き)