選定プロセスで「RFI」と「RFP」と2つあって混同しますよね?

私もそうでした(笑)。

RFIは、Request For Informationの略で、情報提供依頼書
RFPは、Request For Proposalの略で、提案依頼書

どちらもベンダーに依頼する書類ですが、依頼する内容が異なります。

RFIは「情報」を要求します。持っている情報を特に加工せず「ありのまま下さい」と要求します。RFIの内容は、基本的な質問事項が並ぶことになります。

そのため、回答するベンダーは負担が少なく、回答してもらいやすくなります。自社のシステム化要求には触れずに「一方通行」でベンダーの情報をもらう形となります。

一方でRFPは、「提案」を要求します。そのためには、自社のシステム化要求をベンダーに伝え、自社に合った提案書を受け取る必要があります。そのため、RFPではシステム化要求を細かく定義します。自社の業務内容をきちんと開示し、プロジェクトのスケジュールや進め方、契約内容などの要求も記載します。

RFPは、自社の情報を渡して、ベンダーから提案をもらう。つまり「双方向」の形となります。

まとめると、RFIとRFPはベンダーに渡す「タイミング」と対象とするベンダーの「数」が違います。

まずRFIで「広く浅く」多くのベンダーに情報を求めます(図の例では14社)。次にRFPで「狭く深く」で絞ったベンダーに提案を求めます(図の例では5社)。RFIとRFPを効果的に活用することで、選定の質を大幅に引き上げていくことができます。


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(↓RFIの解説はこちら↓)
RFIの6大メリット
RFIの主な質問項目
RFIの初期段階でベンダーは何社探せばよいのか?
RFIの段階で現行ベンダーはどう扱うのか?
RFIの段階でベンダーに会ってはいけない4つの理由
RFI回答は順位を決めるものではない
RFI回答における3つのノックアウトファクターとは?

(↓RFPの解説はこちら↓)
RFPとは何か?
RFPの5大メリット
RFPを提示する前にNDAを交わす
RFPを出した後に何をやるのか?